やつしろの働く人 #19

やつしろぷれす やつしろの働くひと

さらなる技術向上に日々精進


トマト農家
藤田 忍さん

八代市郡築在住、26歳。高校卒業後、農家の4代目として就農。小学校の頃から野球が大好きで、地元で野球部が盛んな八代工業高校に進学した。就農してからも野球を続けていたが、昨年、トマトの栽培管理を一人で任されるようになってからは、野球もやめて農業に専念している。祖母と両親との4人暮らし。

若き後継者の姿に「農業って楽しそう」と就農

農家の4代目として、トマトを栽培する藤田忍さん。高校卒業後に就農しましたが、それまではほとんど農業に携わったことがなかったそうです。「子供の頃は野球に夢中になっていて、手伝ったこともありませんでした。」農業を継ぐことを決めたのは高校3年生のとき。2つ上の兄が県外に就職したからといいます。「郡築地区は、若い農業後継者が多いので、なんの抵抗もありませんでした。むしろ、農業をしている近所のお兄さんたちが、いきいきと仕事をしているのを見て、農業って楽しそうだな、と思っていたくらい。」と藤田さん。父親から強制されたわけでもなく、ごく自然な流れで農業をすることを選択したといいます。

苦難を乗り越え後継者の自覚が

実は、農業はラクな仕事だと思っていたという藤田さん。「実際にやってみて、とんでもない勘違いだったと気づきました(笑)。」トマトの栽培はなにより管理が大変。収穫寸前に病気が発生して全滅したことも何度かあるそうです。「そのときは、終わった・・・と呆然としました。」ところが、藤田さんにとってその経験がかえって糧となり、後継者としての自覚が芽生えてきたといいます。「それまでは、父に言われるがまま”やらされている”という感覚だったのですが、”ここで自分がふんばらなくては!”とやる気が出ました。」

それからというもの、全国的に有名な高知県のトマト農家に研修に行ったり、毎日のように電話で相談したり、栽培管理について熱心に勉強。今では管理業務の一切を任され、父親からも「頼りにしよるけんね。」と言われるまでになり、昨年は収穫量も伸びたそう。「常に安定した収穫量を確保できるよう、これからも栽培・管理技術の向上を目指していきたいですね。自然が相手なので厳しいけれど、自分の頑張りがそのまま成果となって表れるから、やりがいがあります。農業を継いでよかった。」と農業への意欲を語ってくれました。

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