マネープラン&コーチングスキル

やつしろぷれす マネープラン&コーチングスキル

今月のテーマ:『コミュニケーションスキル③』

~ ザイオンス効果 ~

「令和」が始まって1ヶ月が経ちました。皆さん、いかがお過ごしですか?この令和をきっかけに新しいことを始められた方も多いのではないでしょうか?

今回は「ザイオンス効果(Zajonc effect)」について書いていきたいと思います。「ザイオンス効果」とは、心理学で同じ人やモノに接する回数が増えるほど、しだいにその対象に対して好印象を持つようになる心理現象のことをいいます。日本語では「単純接触効果」といいます。好印象をもつ対象は人やモノだけでなく、味や匂い、音楽など、様々なものに対して起こります。このザイオンス効果は、1968年にポーランド出身でアメリカの社会心理学者ロバート・ボレスワフ・ザイアンス(Robert Boleslaw Zajonc)氏の論文によって発表されました。

私たちがこのザイオンス効果を普段、身近に体験しているのがテレビです。芸能人やお笑い芸人など、テレビで毎日のように見ている人に対してなぜだか親近感が湧いてくることはないでしょうか?向こうからすればこっちのことは全く知らないのに、自分はなぜだかとっても知っているような気がして好感を持っている。これは、テレビでその芸能人を何度となく見ているからです。この「何度となく」というのがポイントで、接触回数(頻度)が大事です。接触時間ではありません。例えば、月に1度だけ何時間も会う人よりも、毎日10分だけ会う人のほうが好感を抱かれやすい傾向があります。逆に、会う頻度が少なくなると交換も薄れていきます。「遠くの恋人より、近くの良い人」と遠距離恋愛続かない理由も、このザイオンス効果によるところもあります。では、相手に好感を持ってほしければ、どんどん会う回数を増やせばいいのかというと実はそうではありません。実験では、印象が変わる回数には限度があるということがわかっています。ピークは10回で、それ以上は接触回数を増やしても印象は変わらないらしいのです。10回以上会っているのに、恋愛関係に発展していないのであれば、それ以上接触回数を増やしても期待はできないということですね。

ちなみに接触回数を増やすことが好印象につながるザイオンス効果ですが、注意することがあります。ザイオンス効果は「嫌い」を「好き」にさせるものではありません。印象が悪いまま単純に接触回数を増やした場合には、悪い印象がどんどん大きくなります。ということは、第一印象はなるべく良い方がいいということですよね。たった一度の印象が、後々ボディーブローのように効いてきます。前回書いた『笑顔の効果』で印象をアップさせましょう!

出展:『ビジネスのためのWeb活用術』

講師

有限会社Prime1 代表取締役 Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん

損害保険、生命保険の代理店を経営するかたわら目標達成コーチとして企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行う。

有限会社Prime1
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
TEL:0965-39-3156

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