やつしろの働く人 Vol.25

トマト農家 岡田健志郎さん

ワークライフバランスを実践する事業展開を目指して

八代市平山新町在住、32才。祖父の代から続くトマト農園の三代目熊本農業高校を卒業後、農林水産省管轄の東京農業大学校へ。在学中、研修で他県の農家や大規模経営施設にて農業経営を多角的に学ぶ。卒業後インドの旅を経て帰郷、父の元で6年間修業し、28才の時に農業主となる。野菜ソムリエの資格を持ち、現在は熊本県普及指導協力委員(指導農業士)としても活動中。祖母、母、妻、子ども3人の7人暮らし。

父や周囲の人々の支えによって農園を引き継ぐ

代々続くトマト農家に生まれ育った岡田健志郎さん。3人兄弟の末っ子長男で、幼い頃から跡を継ぐことを意識し、自ずと農業を勉強するために進学。高校と大学校で基礎や経営法を学び、帰郷後は父親の元で修業を始めました。「勉強して知識だけはあった自分と、現場で働いてきた親父とは、考え方の相違で対立したこともありました」と言う岡田さん。28才の時に父親が他界、当時はトラクターにすら乗ったことがなかったとか。「一番苦労したのは、農場の経営状況やお金に関すること。よそに聞くわけにもいかないし・・・親父の死をきっかけに、真剣に考えるようになりました」。

父の亡き後、岡田さんは周囲の農家さん達に助けを求めました。40年前に岡田さん宅を含む6軒の農家が共同でガラスハウスを建てたときに立ち上げた『平山温室組合』の方々や周囲のたくさんの人が現場作業から農場経営のノウハウまですべてを教えてくれたそう。「昔(岡田さんのお父さんに)世話になったから困ったときはお互いさまだ」と言われた岡田さんは、初めて父の生前の功績を知ることになるのです。

家族を大事にしながら効率的な働き方を実践

農園主となった岡田さんは、経営から生産・流通・販売まですべてを見直すことに。毎年同じ人に手伝いに来てもらう“ワーカーシェアリング”で人材を確保し、時間短縮と作業効率アップを図りました。また、以前は深夜までかかっていたパック詰め作業を外注したり、日曜日は完全休業日とし、毎年7月は一か月間の休みを取るなどして家族との時間を有意義に過ごすようにもなりました。「自分のできる範囲で働くことによって、次世代を担う子ども達に“農業は魅力ある職業なんだ”と知ってほしいんです」。

かつては八代地方4Hクラブ(農業青年クラブ)の会長に就任。現在は指導農業員として農業コンクールに出場したり、野菜ソムリエの資格を活かして規格外トマトの加工販売を企画するなど、農業の魅力を発信し続けている岡田さん。「地元農業の雇用を増やし、地域に恩返しをしたい」と夢を語ってくれました。

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