菜雨理のLondonなう vol.4

やつしろぷれす 菜雨理のロンドンなう

8月号は「ロンドンの日本食事情」についてお話します。2回に分けてお送りしようと思いますが、今回は【レストラン編】を。

日本食レストランが多いのがロンドンに住む魅力のひとつでもあり、お寿司屋さん、ラーメン屋さん、焼肉屋さんなど様々なレストランがあります。例えば「ラーメンが恋しくなったら、ラーメン屋さんへ」が出来るんです。

そんな中、皆さんにご紹介したいのは、まず日本人オーナーではないロンドン生まれのお寿司・お弁当屋さんが流行っているということです。チェーン店なのですが、お寿司ではなくいわゆる“SUSHI”を売りにしていて、スナック・軽食感覚でSUSHIを販売しています。日本とは違うとらえ方ですが、これが海外でウケた秘訣なのだろうと思います。その他には日本風レストランとでもいうべきでしょうか、そんなレストランが人気だということです。そこでは、カレー・焼きそば・ラーメン、丼ものなど、様々なメニューが食べられます。今やイギリスに限らずヨーロッパの各都市にも進出していて、大成功を収めているようです。このレストランは、日本人からすると「あれ?」という味で不評なのですが、イギリス人の心を掴む何かがあるのは確かです。

本当の日本が伝わっていないような気がして少し悔しいような気もしますが、ビジネスとして成り立たせようとすると「海外で本物を!」というのはなかなか難しいですよね。それでも、日本人のシェフや板前さんが一生懸命、素材や味にもこだわって成功しているレストランや割烹もロンドンにはあります。

次回は【日本食事情 食料品店】をお送りします。お楽しみに!

筆者:荒関 菜雨理 ●あらぜき なうり 
八代郡氷川町(旧宮原町)出身。宮原小→氷川中→八代高校→長崎の短大へ。短大卒業後、交換留学でイギリス・チチェスター大学に留学。修了後、いったん地元に戻り臨時採用で中学校で英語講師をするが、結婚を機に再び渡英。/在英10年目。自営業の夫(日本人)と息子3人(8才、4才、2才)の5人暮らし。息子3人の子育てに日々奮闘しながらロンドンで生活中。

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