やつしろの働くひとVol.44

やつしろぷれす やつしろの働くひと
やつしろぷれす 働くひと

自然の中で身体を動かし働く喜び。農業は楽しいですよ!

八代市郡築校区在住、園田義和さん(48才)。八代農業高等学校卒業後に、『農林水産省野菜茶業試験場久留米支場』で2年間研修生として野菜作りを学ぶ。代々農業を営む家系に生まれ、現在は、父・留義さん(74才)、母・恵子さん(70才)と3人でキャベツ栽培に取り組んでいる。趣味は、コーラスと演劇。両親もゴルフやガーデニングなどの趣味を持つ多彩な3人家族。

干拓地の環境が育む美味しい八代産キャベツ

代々続く農家の6代目として、両親と共に農業を営んでいる園田義和さん。以前は、キャベツや米の他に、イ草や麦、玉ねぎやカボチャなどを栽培していたそうですが、今はほとんどがキャベツ中心で、カリフラワーや白菜なども栽培しています。八代海に面した広大な干拓地には、一面畑が広がり、この時期は大きなキャベツが豊かに葉を茂らせ、元気に育成中。「この辺りは、干拓地ならではのミネラル分を含んだ土壌、海風も合わさった寒暖差のある気候の影響で、美味しいキャベツを育てるのにはいいんですよ」と、にっこり。今は収穫期の真っ最中で、11月頃から始まった収穫が、5月末まで続くそうです。

朝7時頃、畑に出て収穫がスタート。ご両親とのチームワークもばっちりで、手際よく収穫したものを運搬用の機械に乗せて、道路わきまで運び、箱に詰めていきます。その流れ作業を繰り返しながら、午前中いっぱいキャベツの収穫が続きます。

機械化のおかげで、農作業の負担は軽減され、作業効率がアップ

シーズンにより栽培する品種を変えながら、6~7種類を栽培。現在は、「銀次郎」が出荷の最盛期。田崎市場に出荷後、県内・県外へ出回る。

自然と共に生きる農業。健康的に働けるのも魅力

ずっしりと重たいキャベツは、一箱に6~8個ほど詰められ、その重さは一箱10キロ近くに。「収穫などは中腰なので、決して楽ばかりではありませんが、年々進む機械化のおかげで運搬などの負担が軽減。両親は高齢ですが、やる気もあり、今のところリタイアを勧めずに済んでいます(笑)」。いかに効率よく農業をやるか。そのために、自ら道具を作るなど、将来を見据えた農業を実践中。

そんな園田さんですが、就農したばかりの頃は、やりがいがあまり見い出せなかったそうです。「両親の働く姿を見ているうちに、次第に魅力に気づいていきましたね。農業の仕事って、自然との関わりの中にある。大空の下で身体を動かしながら働くというのは、人間関係の煩わしさもないし、体もなまらず健康的! キャベツが育っていく過程を見るのも嬉しいですしね」。自然と共生しながら働き、両親への感謝の気持ちも忘れない。農業に前向きに取り組む園田さんの表情から、その充実した様子が伝わってきました。

人気の高い八代産キャベツは、今が出荷の最盛期。みずみずしくて甘さがぎゅっと詰まったキャベツを食べて、八代の大地のエネルギーを身体に取り込みましょう。

台風や雨など気候変動にも気を配りつつ、キャベツの成長と向き合う日々。「美味しい八代産キャベツをぜひお召し上がりください!」

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