やつしろの働くひとVol.47

やつしろぷれす やつしろの働くひと

転勤後に脱サラ、無農薬栽培のお茶農家に転身!

八代市泉町在住、平川康太郎(54才)。大阪府出身。大学卒業後、東京の医薬品卸売業のメーカーに勤務。熊本支店の開業に伴い転勤。33才の頃、泉町出身の妻・洋子さんと結婚。40才で退職し、お茶農家に転身。『山の台所』代表。里山組合『うぃずゆ~』事務局を務める。妻と二人暮らし。

大都会から泉町へ 第二の人生がスタート

東京で働いていた平川さんに転機が訪れたのは、転勤がきっかけでした。所縁のない熊本に来て、その後、泉町出身の妻・洋子さんと結婚。洋子さんの実家がお茶農家だったこともあり、休みの日は農作業の手伝いに行くようになったそうです。「泉町は、とても自然が豊か。お義父さんの手伝いは初めての体験ばかりで、それがとても刺激的で楽しかったですね」。

そんなとき、ある気になることが。それは、収穫した農産物の4割程は、傷が入っていたり、形が悪かったりして、商品にならないと知るのです。「食べられるのに、もったいない」。その気持ちは、次第に膨らんでいきました。

もったいないを形へ 地域活性化の取り組みも

もう一つの転機は、サラリーマン時代に自分の深層心理を探る研修を受けたことでした。そこで自分の性質が、「命の輝きにトキメキを覚えること」だと知ります。農産物というが育まれていく仕事に関わっていきたい―。

ついに、40才の頃に脱サラ。夫婦でお茶農家として生計を立てていくことを決意するのです。他のお茶農家さんと同じことをやっていてもダメだと考えた平川さんは、自然環境にも配慮し、無農薬栽培に乗り出しました。さらに、農産物のもったいない現状を変えようと、処分予定の作物を買い取り、加工品として販売する取り組みをスタート。『山の台所』の屋号で、安心安全に配慮して栽培した無農薬のお茶をはじめ、農産物加工品や、手作りのお弁当などの販売を手がけています。

他にも里山の地域活性化につなげるべく、2014年に里山組合『うぃずゆ〜』を立ち上げ、仲間と共に「生産」「加工」「販売」「流通」「体験」「観光」の6つの柱に基づいた活動も行っています。「泉町に住んでいると、朝の空気の清々しさや生物多様性など、感動ポイントが多いです。活動を通じて、地域住民が協力し、よりよい町づくりに取り組んでいきたいですね」。

都会から八代に移住した平川さんにとって、泉町は可能性を秘めた豊かな場所。お茶農家として第二の人生が、ここに根を張り、未来への種を育んでいます。

茶畑は山の斜面にあり、敷地面積が限られるため、大型の機械が使えず、3人一組で収穫作業が行われる(収穫時期は4月末~5月初旬)
組合では、参加者がお茶を摘み、自らお茶を作る「茶匠体験教室」

「餅つき体験」(写真下)など地域に親しんでもらえる体験イベントを企画し、実施している

『山の台所』の商品は、ネットから注文可
http://www.yaanodaidokoro.com

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