「これからアメリカで起きること」
いろいろとトランプがやらかしてるせいで日本のメディアでも「トランプどう動く?」みたいな記事とか番組、よくやってるじゃないですか。まあ読者や視聴者も興味あるんでしょうから、そういう内容にするのも分かるんですが、でも相手はクレイジーな人間ですからね。正直なところ「予想がつかない」というのが現実なんでしょうね。つまり「予想がつかないという予想がついている」と。自分でも何書いてるかよく分からなくなってきました。
私、トランプを30年以上見てきましたけど、もともとは小粒な人物だったんです。クレイジーな部分はありましたけど、今ほどではなかったですね。それが2016年の大統領選で一気に化けました。本人の意思というよりメディアが今のトランプを作ったんだと思います。顔つきもどんどん変わって、胆が据わったというか。それ以前以降のトランプはびっくりするぐらい別人です。今回の大統領選中に暗殺未遂事件とかもあって、それをおそらく彼は「神が守ってくれた」みたいに取ってるんでしょう。つまり神を味方につけたわけです。そしたらもう完全に怖いものなしですよね。誰にも止められない。
暴走するダンプカー状態のトランプですが、恐ろしいのは彼の中にあんまり論理性みたいなものがないんですね。何しでかすか分からないってやつです。そんな人間を相手に「トランプどう動く?」とか言ってても仕方ないというか、もっと先が読める部分のアメリカを見てたほうがいいと思うんですね。
今はトランプが暴れまくってますが、でも彼も4年でいなくなりますからね。またトランプがバシャバシャやってるのはあくまでも海面の部分のアメリカ。一方の海底は静かなわけです。トランプの影響を受けづらい部分ですね。そこがどっちに流れているのか。予想がつかないことを考えて右往左往するより、そっちをじっくり見てたほうが日本人にとってはプラスになると思います。詳しいことは次回、お話ししますね。

筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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