マネープラン&コーチングスキル

やつしろぷれす マネープラン&コーチングスキル

今月のテーマ:『遊びのある人生②』

~先延ばしグセにさようなら~

 ついつい先延ばしすることってありますよね? 先延ばしグセを治すには、「どうすれば動きやすくなるか」を逆算して考えることです。自分の中でやる気の仕組みを作ることで、行動しやすくなると感じました。そこで参考になるのが、先延ばしを数式で説明した考え方です。

先延ばしの方程式
モチベーション=(期待 × 価値)÷(遅延 × 衝動性)

この式は、「成功する見込み(期待)」と「達成したときのメリット(価値)」が高いほどやる気が出て、逆に「報酬までの時間(遅延)」が長く、「誘惑に弱い傾向(衝動性)」が強いほど、先延ばししやすくなるという仕組みを表しています。

たとえば、ダイエットを始めたいのに動けないのは、「結果が出るまで時間がかかる」「運動が面倒」「他に楽しいことがある」といった理由が重なっているからです。

先延ばしタイプは3つに分けられる

先延ばしの原因は人によって異なり、大きく以下の3タイプに分類できます

失敗を恐れるタイプ〈自己効力感が低い〉
 →「どうせできない」「また失敗するかも」と思ってしまい、行動できない。
 【対策】作業を細かく分けて、小さな成功体験を積む。達成感をこまめに味わい、自信を育てていく。

退屈に感じるタイプ〈動機が湧かない〉
 → 興味が持てず、始める気にならない。
 【対策】ゲーム性を持たせる、時間制限チャレンジにする、目的意識を再確認するなど、楽しみながら取り組む工夫を。

誘惑に弱いタイプ〈衝動性が高い〉
 → 目の前のスマホや娯楽にすぐ気を取られてしまう。
 【対策】作業環境を整え、誘惑の元を遠ざける。スマホを手の届かない場所に置いたり、タイマーで作業時間を区切ったりするプレコミットメント戦略が有効。

仕組みで行動を後押しする

 健康のために運動をしたいなら、「毎日30分走る」ではなく「まず5分歩く」から始めてみる。作業のあとにお気に入りの飲み物を用意するなど、ちょっとしたご褒美を設定するだけでも、行動する価値がグッと高まります。さらに、スマートフォンを手の届かない場所に置く、テレビを消す、作業環境を整える。そんなシンプルな工夫だけでも、集中力は驚くほど変わります。誘惑に負けないためには、「意志」よりも「仕組み」を先に整える方が効果的です。

 「今度やろう」を「今、少しだけやってみよう」に変える。完璧を目指さず、小さな一歩を積み重ねていく。それが、先延ばしとうまく付き合うためのコツなのだと思います。