ケンのやつしろ放浪記 vol.9

「石を巡る旅 in 東陽町」

 八代市の東陽町にある笠松橋が、有名なアニメ『夏目友人帳』に登場したと聞いて、実物を見に行こうと決めました。

 せっかく石工の郷を訪ねるので、八代の石工の歴史について少し学ぼうと思い、まずは「石匠館」に立ち寄りました。館長からとても丁寧に日本の眼鏡橋や八代の石匠の歴史をいろいろ教えてもらい、建物自体も見応えがありました。貴重な体験となり、八代市の見識がさらに深まりました。

 その後道の駅に寄ると、生姜でも有名な東陽町ならではの生姜きんぴらパンと生姜メロンパンが売っていたので、思わず買ってしまいました。隣の石橋公園で素敵な眼鏡橋の写真を撮った後、笠松橋まで行くと、川の向こうに小さな公園が見えたので、橋を渡ってベンチに座りました。笠松橋の優雅に並ぶ石の曲線を眺めながら生姜のパンを食べたのは、最高の憩いのひとときでした。

 道をもう少し進むと小さな神社があり、木造の鳥居の前に、立派で珍しい彫刻をした狛犬が二つありました石工の郷に相応しい出来栄えで、「この狛犬達も友人帳から名を返されたかな」と想像しました。残念ながらニャンコ先生には出会えませんでしたが、とても充実した一日でした。

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筆者:シュラッグ・ケネス

八代市役所の国際課で国際交流員として勤務中。国際交流員(Coordinator for International Relations、略してCIR)はJETプログラム※より地方公共団体の国際交流担当部局などに配属され、さまざまな国際交流活動に従事しています。

※語学指導等を行う外国青年招致事業