やつしろの働く人 #14

父から託された手焼きの味を守り継ぐ

八代市出町在住。
「黒川製菓」の5代目。
高校卒業後、日本菓子専門学校に進学。卒業後は東京の和菓子店で6年間修行を積み24歳の時に帰郷、30歳で実家を継ぐ。
新商品の『バタドラ』が7月ごろに発売予定。
母と妻、2人の子どもの5人暮らし。

 

子どもの頃の夢は 「日本一の銅羅焼屋」

江戸末期に創業し約150年続く老舗の和菓子店「黒川製菓」。
一つひとつ手焼きする銅羅焼を求め、熊本はもとより県外からも多くの人が訪れる有名店です。

「以前は、和洋菓子やケーキなどさまざまな菓子を扱う “ なんでも屋 ” でしたが、 約40年前に父が看板となる商品を作りたいと銅羅焼を始めたんです。それが評判となり、以来、銅羅焼の店と言われるようになりました」と話すのは、5代目の黒川健作さん。
なんと保育園児の頃から店を継ぐと決めており、小学校の卒業文集にも将来の夢は「日本一の銅羅焼屋になる」と書いていたそうです。
「黙々と銅羅焼を焼く父の背中がかっこよかったんです」。黒川さんが店を継いだのは30歳のとき。「その少し前に、父から “ (焼き方が) 極まったごたるね ” と初めて褒められました。本当に嬉しかったですね」と感慨深げに振り返ります。

父の味を大切にしながら 新たな銅羅焼にも挑戦

1日千~2千個を製造する銅羅焼は、あまりの人気に午前中で売り切れることも。
「手焼きなので作れる数に限りがあるんです」と申し訳なさそうに話す黒川さん。ですが、それでも手焼き製法へのこだわりはゆるぎません。
その日の気温や湿度によって生地の配合や焼き時間を微調整し、強火の銅板で手際よく焼き上げていく様はまさに職人技。
「父は3年前に他界しましたが、今も “ 父の銅羅焼 ” を広めたいという気持ちで焼いています」。
そうして作られる小ぶりの銅羅焼は、生地はほんのり香ばしくふわっふわ。北海道産の大納言小豆を練り上げたほどよい甘さの餡と相まって、一度食べたら忘れられないおいしさです。

また、7月頃には新作『バタドラ』を発売予定。「餡とまろやかなバタークリームを挟んだコーヒーに合う銅羅焼です。冷やして食べるとおいしいですよ。 “ 父の銅羅焼 ” と共に “ 私の銅羅焼 ” も、多くの人に喜んでいただけたら嬉しいですね」と笑顔で話してくれました。

ちょっとした加減で味わいが変わるので生地を焼くときは真剣勝負。
「いまだに緊張します」と黒川さん。

6月6日頃までは「雪もち」90円が登場(5/31・6/1は雪もちのみ販売)。
また夏季限定で「麩まんじゅう」150円も販売されます。

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