やつしろの働く人 #17

家庭に寄り添う“家族”のような家具作り

八代郡氷川町在住、37歳。
高校卒業後、飛騨高山家具製作学校へ進学。卒業後、大手家具メーカー、アンティーク家具修復会社勤務を経て2012年に帰熊し現在に至る。
一級家具製作技能士、木工科職業訓練指導員。
地域活動にも注力しており、主要メンバーの1人として今年3月に『ひかわボタニカルマーケット』を開催し、11月24・25日には第2回を開催予定。

無垢材はまさに生き物
木の動きをよそいしながら作る

1942年創業のオーダー家具工房『木工房ひのかわ』の3代目、古島隆一さん。
他県での修行を経て30歳のときに帰熊し、父親の隆さんと共にオーダー家具の製作と、家具の修理・リメイクを行っています。
「丈夫で、使い勝手がよく、しかも美しい」が創業当時から変わらぬ理念。「そのため、すべて無垢材にこだわっています」と古島さん。家具の製作は、ウォールナット、チェリー、楓など国内外の木材50種類以上を取り扱い、丸太の状態で吟味して木の性質を見極め、適材適所を考えて木を選ぶことから始めます。「無垢材はまさに生き物。湿気によって膨張・収縮するので、木の動きを予想しながら作ります」。そうして完成した家具は、割れたりすることなく長年良い状態を保つことができるそう。「使い勝手のいい家具は100年以上使うことができます。使えば使うほど愛着と味わいが深まるから、その人・その家庭により添える家具を作りたいと思っています」。

 

伝統を大切にしながら新たな取り組みに挑戦

「父は思慮深く緻密な人ですが、私はもしかしたら感覚で動くタイプかもしれません」という古島さん。「クスっと笑えるようなおもしろさやサプライズなど、遊び心を加えた作品づくりを目指しています」。その思いは、今年の4月にイタリアの世界最大の家具見本市『ミラノ・サローネ』に行ってさらに強くなったと言います。「世界のトレンドに触れ、自分の進むべき道は間違いないと確信が持てました」。そんな古島さんの作品は、SNSを通して北海道や関東からの注文も多く、若い世代のファンも増えているそう。「他の場所にショールームを出してほしいなどの要望もありますが、お客様の顔が見える仕事がしたいので、これからも地域に根ざしていきたいと思っています」。
「父が築き上げた伝統を大切にしながらも、新たな取り組みにも挑戦していきたい。オーダー家具に気楽に親しんでもらえるようなイベントや個展も企画しています」 と意欲を語ってくれました。

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