やつしろの働く人 vol.30

漁師/岡 真美子さん

八代市鼠蔵町在住、47歳。八代農業高校家政科卒業後、上京。19才の時に結婚、20才で里帰りし長男を出産。漁師をしている夫の実家で義両親の漁を8か月手伝った後、再度上京するも、義母の病気が判り地元へ帰郷。現在は、夫と共に漁師としてコノシロ、タコ、アシアカエビ、海苔、ウナギ、シャクなどを獲って生計を立てている。義両親、夫、次男の5人暮らし。

漁師をしながら商品開発に奔走!

漁師の岡真美子さんの朝は早く、毎朝5時に起床して6時前には働き始めます。毎年9月から5月末まではコノシロ漁の時期。義父の秀記さんが脱水した切り身を、岡さんが全て小切りに捌きます。よく研がれた包丁でザクザクと小切りにする手捌きの速いこと!「パック詰めの追いつかんとよ(笑)」と義母のマチ子さんは笑います。パック詰めされたコノシロ刺しは、北原町の『物産館あんず』と田中西町の『フナツ』に出荷され、午前中には完売するほどの人気だそう。

息の合った流れ作業で次々に仕上がるコノシロ刺し

コノシロの他にも1年中獲れるタコ、6月~9月末はウナギ、10月~11月はアシアカエビ、12月末~2月末は海苔、4月~夏頃まではシャクと様々な種類の漁をしている岡さん。八代でもいち早く乾燥機を取り入れて商品化したという“岡さんの青のり”も人気商品です。「20年ほど前、袋詰めした海苔を阿蘇の道の駅に持ち込みしたら、店長さんから「商品にならない」とダメだしされました」。その後袋を閉じる機械を購入し、商品名や調理方法などを袋自体に印刷したり、お試し用サイズの袋を開発したりと、試行錯誤を重ねました。阿蘇や天草、五木村、市内のデパートや熊大病院の売店などに営業して回り、現在は安定した販路を確保するまでに至りました。

病気を乗り越え、家族に感謝を

漁師という体力勝負の仕事をしながら、3人の子どもの子育てと家事をこなしていた岡さんですが、42歳の時に大病をして、手術をすることに。「それまでは病気ひとつせず、元気に働いていたからショックも大きくて…」。そんな岡さんを支えてくれたのは家族でした。当時、高校卒業を控えていた次男さんが、岡さんに代わって漁師の仕事を1年間手伝ってくれたのです。「長男が仕事をしながら家事を、嫁いでいた長女も毎日顔を見せに来てくれて、本当に助けられました。」病気療養中に、家族と一緒に過ごせる時間にささやかな幸せを感じられるようになったという岡さん。「今まで根を詰めて働きすぎていました。毎週土曜は“孫守りの日”として身体を休め、健康に気をつけながら仕事を続けていきたい」と話してくれました。

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