マネープラン&コーチングスキル

やつしろぷれす マネープラン&コーチングスキル

~正常性バイアスを知る~

ここ最近、温暖化の影響ではないかと思うような事象が身近に増えてきたのではないかと思います。各地で豪雨災害をもたらす線状降水帯や、年々勢力が強まっている台風。海面の水温が高いために大量の水蒸気が発生し、それらが積乱雲や勢力の強い台風の原因となっています。このまま温暖化が進めば、今後は今よりもさらに災害に見舞われるリスクは高まっていくでしょう。そこで今回は「正常性バイアス」について書いていきます。

「正常性バイアス」とは、災害や事故などで目の前に危険が迫っていても「自分は大丈夫」「どうせ大したことない」と都合の悪い情報を無視したり過小評価してしまう人間の心理的特性のことを言います。予期せぬ出来事に遭遇したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を〈正常の範囲である〉と自動的に認識する心の働きで、この「正常性バイアス」が働くと逃げ遅れてしまい、危険を回避できなくなってしまいます。

ではなぜこのような特性が備わっているかというと、毎回毎回何か起こる度に反応していると精神的に疲れてしまうので、そのストレスを回避するために自動で脳が働き、心の平安を保とうと作用します。いわゆる一つの防衛作用とも言えます。しかし、この防衛作用が逆に正しい危険認識を妨げ、命を危機に晒してしまうのです。

2014年9月27日、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が突然噴火しました。当時は紅葉シーズンということもあって、たくさんの登山者が山頂付近にいました。死者・行方不明者63人という戦後最悪の火山災害となってしまった御嶽山の噴火ですが、被害が拡大した要因の一つとして「正常性バイアス」が挙げられています。犠牲者が持っていたカメラ、携帯電話の中には噴火の様子を撮影した写真が多く残されていました。犠牲者の多くが噴火後も火口付近にとどまり噴火の様子を写真撮影していたことがわかっており、中には噴火から4分後に撮影した記録が残るカメラもあったそうです。なぜ逃げなかったのか?異常事態にあっても「自分は大丈夫」と思い込むようにできている「正常性バイアス」の恐ろしさがここに表れています。

次回はこの対処法について書いていきたいと思います。

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