主夫ぽん太のアメリカ便り Vol.52

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「アメリカの学校の『国語』ってナニ?

いきなり本題に入りますけど、日本の小中学校の「国語」に当たるクラスってアメリカでなんて言うか皆さんご存じです? これが「English(イングリッシュ)」じゃないんですね。「Language Arts(ランゲージ・アーツ)」っていうんですよ。日本語訳したら「言語技術」でしょうか。クラスの内容もホントに言語技術の習得なんです。読む・書く・聞く・話すを徹底的に鍛えるんですね。

夏、八代に帰ったときに日本のニュース番組のインタビューとか見てて、私よく「なんでこんなに質問や答えがユルいんだろ」ってずっと思ってたんです。質問も鋭くないし、答えも明確じゃないことが多かったんです。その「なんで?」を突き詰めた結果、たどり着いたのがその小中学校の「ランゲージ・アーツ」というクラスだったんですね。アメリカ人と日本人では言語技術の鍛え方が違うんじゃないかと。

うちの子ども達がランゲージ・アーツのクラスでどんなことを学んでるか調べたんですが、やっぱ違うんですよ。たとえば作文は、誰に対してどういう目的で書くかを明確にしてから子ども達に書かせるんですね。説得文なのか報告文なのかとか。あと、たくさん読ませて議論して書かせますよね。読む力、議論する力、書く力をすんごい鍛えるんです。そういう教育法って日本にも必要なんじゃないかと。

実は日本でもそのランゲージ・アーツを広めようとしてる人ってすでにいるんですよ。熊本の隣の大分に。JUNKOさんって方なんですけど、日本におけるランゲー(写真参照)、ZOOMを使ってママたち向けの講座も開いてるんですね。最近講座の受講者も急に増えてきたそうで、やっとランゲージ・アーツに光が当たり始めたかなって感じです。

いや、八代の皆さんだけに言っちゃいますけど、ランゲージ・アーツ的な言語技術って今後、世界と渡り合うためにホントに必要になりますからね。この機会にぜひ皆さんに知ってほしいです。

▲『世界標準の言語力』オススメの一冊です。

▲JUNKOさんのインスタグラム

 

筆者:竹永浩之

八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。

沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。メディアで働いたあと主夫に。

アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。米国・ニュージャージー州在住。

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