やつしろの働くひとVol.49

やつしろぷれす やつしろの働くひと

夫婦で新規就農。 夢へ挑戦しながら農業に奮闘中!

八代郡氷川町在住、吉村郁哉さん(35才)、沙織さん(32才)。夫の郁哉さんは、小川工業高校を卒業後、看護師の道へ。介護福祉士をしていた妻・沙織さんと出会い、2011年に結婚。農業を営む両親の影響もあり、昨年から二人で新規就農の道へ。両親、祖母、子ども3人の8人家族。

両親の背中を追いかけ 夫婦で農業へ転身

 母屋に隣接したハウスでは、吉村さん夫婦が丹精込めて育てた自慢のシャインマスカットが、色づき良く、実りを迎えています。昨年、新規就農したばかりの夫婦は、医療と看護の業界で働いてきました。尊敬する両親の姿を見てきた郁哉さんは、「農業をやりたい気持ちがどこかにあった」と話し、妻を説得するまで一年ほど時間をかけて、その道を模索。もともと、梨が大好きだという沙織さんも次第に気持ちが変化し、昨年から夫婦そろって農業の道へ歩み出すことになりました。「両親が育てた果物はとても評判が良く、手伝いをするうちに農業への関心が高まっていきました!」。作業する二人は、とても楽しそうに微笑みます。

昨年は、長雨の影響で不作。それを挽回するかのように、「今年は愛情かけて育てたので、豊作になってうれしい!」と、実りはバッチリ。両親とは経営を別にし、直売とネット販売を中心に、関西や関東圏へも販売を広げているところです。

100年以上の梨栽培の歴史を持つ吉野梨の産地に畑がある。写真は、早生品種の「あけみず」。7月初旬から収穫がスタート

珍しい品種も栽培 今年中には加工品も販売

 ブドウ(10種)、梨(7種)の他、キウイ、レモン、大秋柿も栽培し、「フルーツガーデン虹色」の屋号にふさわしい農業に取り組んでいる吉村さん。珍しい品種の栽培にも着手しており、肥料にこだわり、丹精込めて栽培中です。

現在、収穫期を迎えた梨と、8月から収穫が始まるブドウは、10月半ばまでがシーズン。収穫体験(要予約)にも応じています。その気になる果実の味ですが、市場では12度程度で「甘い」と言われる梨が、高いもので20度! 自慢のシャインマスカットも20度超えという驚きの甘さを誇ります。光センサーの機械を使って糖度を図るため、美味しいものだけを収穫し、外れはないそう。熊本県独自で栽培されている話題の希少品種秋麗梨(しゅうれいなし)は、特におすすめ。見た目からは想像できないほど、甘さと食感が評判となっています。

今年中には、委託により念願の加工品が完成・販売予定。「味はいいのに、傷入りなどで処分する果物は多いですからね。恵まれた土壌で育った果物を、無駄なく使っていきたいです。いずれは農園内にカフェを作り、人が集まる場所を作っていきたいですね」。農業の未来に、二人の夢が輝いています。

たわわに実ったシャインマスカット

ハウス内にはブランコも設置され、収穫体験も人気

希少品種の秋麗梨は、8月半ばから収穫予定。ぜひオンラインストアをチェックして、感動の甘さを味わってみて!

 

【FRUITS GARDEN虹色】

住所:八代郡氷川町大野626-1

お問合せ TEL:080-9354-9016

HP:http://www.yoshimurafarm.store/

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