やつしろの働くひと Vol.62

やつしろぷれす やつしろの働くひと

メロン&ミニトマト生産者
宮崎修さん、修太さん

地域への恩返し! 次世代へ繋ぐ 新しい農業のカタチ

八代郡氷川町在住。宮崎修さん(62歳、写真右)、修太さん(36歳)。修太さんは熊本農業高校を卒業後、北海道や愛知県の農家での研修を経て農業者大学校に入学。22歳で就農。両親、妻とミニトマトや肥後グリーンの生産、販売を行っている。祖母、両親、妻、3人の子どもの8人家族。

ミネラル豊富な干拓地で育ち、糖度の高さが評判の『宝石とまと』。カラフルな色合いはまさに宝石箱のようです◎

北海道に愛知、大阪、山形、山梨… 研修で農業の楽しさ知り就農決意

 もともと祖父の代はい草農家。父の代から、い草と並行してメロン栽培を始めた宮崎家。農家の長男として生まれた修太さんは、流れに背くことなく農業高校を卒業し、北海道の牧場や愛知県のトマト農家などでの実地研修を経て東京にある農業大学校に進みました。

 「農家の長男として生まれるも、当時はただ流されるまま無為に過ごしていた」という修太さん。さまざまな研修先で、前向きに農業に取り組む先輩農家さんたちの姿に魅了され、「スイッチが入った」と言います。就農への決意を固め、自身の道を歩み始めました。

 22歳で就農してからは、父の修さんが中心となり生産しているメロンに加え、ミニトマトの生産にも着手。「代々い草農家だったところに、祖父は父の夢だったメロン栽培を“自分のやりたいことをやってみろ”と快諾してくれたそう。父も同じように、私のミニトマト栽培への挑戦を後押してくれました」。

 修太さんの作るミニトマトは、『宝石とまと』のブランドで関西を中心に直販されており、品質もお墨付き。直販だからできる完熟発送が功を奏し、お客様からダイレクトに届く“美味しい”の声が喜びに繋がっています。

6月の収穫に向け作業が続くメロン栽培。「果実が実ったときの喜びはひとしおです!」と修さん
修太さんが中心となり生産する『宝石とまと』。宝石のような輝きを放つ美しさから、他業種とのコラボレーションも展開中

若手農業者が集結し 型にはまらない新たな活動を

 100年先も持続可能な農業に繋げていくために、宮崎家では地元の小中学校での講演のほか、保育園児の農業体験も積極的に受け入れています。

また3年前から、阿蘇や大津、御船など県内にいる8人の若手農業者と『AGRi WARRiORS kumamoto』を結成。「育てている作物、地域も異なるのですが、農業というワードで緩やかに繋がっています。自分たちの農業への取り組みを見てもらいながら、少しずつではありますが子どもたちの憧れとなる農業を伝えていきたい」と力を込めます。これまでの農業の枠を超え、仲間と一緒に未来へ向けた新たな農業のカタチを追求しています。

 そして今、法人化への準備を進めつつ、「農業を通して、地域に必要とされる企業になりたい」と語る修太さん。生まれ育った氷川町への胸に秘めた思いがどう実現するのか、これからが楽しみです。

地元の子どもたちに、収穫などを通して農業の楽しさを伝える「農業体験」を実施しています
『AGRi WARRiORS kumamoto』のパンフレットに掲載されている修太さん。ミニトマト生産のテーマは「Vivid your table & Living by Jewel tomato(色鮮やかな宝石とまとで食卓と暮らしを彩ります)」

●お問い合わせ:ミヤザキファーム
TEL 090-5730-5427
インスタ @shuta77
八代郡氷川町網道1427

▲Instagram

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