ぽん太のアメリカ便り Vol.64

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「在外選挙インターネット投票」

 今回は超カタい話しますよー。在外選挙インターネット投票(以下『在外ネット投票』)についてです。要するに海外に住む日本人が衆院選とか参院選で投票する際に、それをインターネットを使ってやるというアイデアです。いま私、この『在外ネット投票』を実現させるためにいろいろ動いてるんですね。昨年の衆議院選挙でかなり仕掛けて、今回の参議院選挙でも結構メディアでも取り上げられました。

 以前このコラムでもお話ししたように、私は約30年前に在外投票制度を作る運動を一人で始めて、それが世界中に広がって1998年にその制度ができました。要するに同制度の親の一人なんですね。ところが、です。日本のいまの在外投票制度ってホントにポンコツなんですよー。もーー。作った人間の一人である私が言うのもなんなんですが。

 在外投票するために「在外選挙人証」っていうのを事前に入手しないといけないし、大使館とか領事館にわざわざ投票しに行くのも大変だし、郵便投票も締切に間に合わないしで、投票制度としてもうホントにポンコツなんですよ。いや、こんなこと言いたくないですよ。だって自分が作ったんだから。感覚的には自分の子どもみたいなもんです。その子がろくでもないわけでしょ。だからなんとか独り立ちさせてあげようと思って。その独り立ちに必要なのが「インターネット」です。ネットを使ってやれるようになれば、在外公館にわざわざ行かなくてもよくなるし、郵便の問題もなくなると。

 いやね、制度を変えるってやっぱ大変なんですよ。法律を改正するわけだから。でもこれはなんとかやりたい。30年前に始めた仕事がまだ終わってないって感じてるんです。あと日本もそろそろネット投票を入れたほうがいいと思うんですね。病気や住民票などのいろんな問題で投票したくてもできないって有権者いますよね。その人たちのためにもネットで投票できるようになったらいいなと。だからまず『在外ネット投票』を導入口にして、日本でも始める。必ずやるんで楽しみにしててください。

筆者:竹永浩之

八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。米国・ニュージャージー州在住。

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