ぽん太のアメリカ便り Vol.75

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「生徒が急激に伸びるために必要なもの」

私が教えてるマッサージスクールは毎年9月始まりの6月までの10ヶ月間。実は昨日(6/15)、今年度の卒業式があったんですね。生徒たちだけじゃなくて、その家族や友人たちなど約百人が集まってのセレモニーでした。そこで私も先生としてスピーチしたり、生徒一人ひとりを紹介したりしたんですが、彼らの顔を見ながらやっぱいろんなことを思い出したんですね。特に印象に残ってたのは「最初はなかなか上手くならなかったけど、あるポイントから急激に伸びた生徒たち」でした。で、考えるんです。なぜ彼らは変わることができたのか。何が彼らを変えたのか。そしてその変化のきっかけとなったのは何だったのか。

この10ヶ月間を振り返ると、彼らの変化のきっかけというか燃料になったのは「自信」だと思うんですね。少しずつ自信が芽生えて、それが技術にも安定を与えて上手くなることによってさらに自信を積み上げると。その良い連鎖が急激な伸びのエンジンになったのではないか。であればですよ、先生として何よりも大事なのは生徒たちの自信を育てることなんじゃないかなーって思うわけです。知識や技術も当然大事ですよ。でも「急激に伸びる」あるいは「急激に伸ばす」ということを考えた場合は、やっぱ自信でしょう。先生として生徒たちに知識や技術を詰め込むことはできるんです。でもそれだけだとギュン!と伸びないんですね。その知識や技術を稼働させるための燃料としての自信。

ではその自信をどうやって育てるのか。「褒める」。それしかないですよね。別の言い方では「自分には人にはない何かがあると信じさせる」とか。知識や技術を教えることに比べたら遠回りに感じますけど、結局本人の成長のスピードや幅を考えた場合、自信を育てることが一番の早道じゃないのかなと思うんです。だからとにかく褒める。自信を育てるために褒める。その点、英語は楽なんですよ。生徒を褒める語彙や言い回しが恐ろしくたくさんあるんです。だからガンガン褒められる。一方の日本語は・・・って考えちゃうんですよねー。


筆者:竹永浩之

沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。

八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。

アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。

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