ヤツシロミズタFarm
代表 水田大地さん さつきさん
大地の恵を享受!二人三脚で歩む命を生み出す農業
水田大地さん(32)、さつきさん(同)。八代農業高校、農業大学校卒業後に就農。家業のい草ではなく、ブロッコリーやアスパラ、スイートコーンなどの露地野菜生産者として独立。八農時代からの交際を実らせ22歳でさつきさんと結婚。子ども3人と暮らす若手農業経営者。
体を作り、命育む農業 栄養価に着目した土作り
八代海沿岸、干拓地ならではのミネラル豊富な土壌と球磨川の清らかな水の恩恵を受け、栄養満点の野菜を生産している水田夫妻。高校1年の交際スタートから7年後に結婚。現在はやんちゃ盛りの3人の男の子を育てながら、二人三脚で野菜作りに汗を流しています。水田さんの畑では、みずみずしいアスパラガスやブロッコリーのほか、これから夏に向けて南平和町という地名から名付けられた『ピーススイートコーン』が最盛期を迎えます。
「家業が農家といっても、高校に入学した当初は将来の仕事として考えるには確たるものはなかった」という大地さん。在学中の研修で病院を訪れた際に「農業は人の体を作る職業」という話を聞き、改めて将来の仕事として捉えるように。その時看護師さんから投げかけられた「私たちの仕事は命を救う仕事。農家の仕事は命を生み出す仕事」という言葉が、一歩を踏み出すきっかけになったと振り返ります。
命の源となる野菜づくり。「作るからには、この地域でまだ作られていない、この地域だからこそできるもの。しかも他県の産地と生産時期が重ならない作物を」と考え、3年前から始めたのがアスパラガスの生産です。水田さんの野菜づくりには、土づくりや野菜の管理にも郷土愛があふれています。八代産の蜂蜜を希釈したものを葉面散布に使用するほか、土には魚粉、球磨焼酎から作られた肥料、地元のヨーグルトを発酵させて培養した乳酸菌の酵母を蒔くなど、栄養価と旨味に着目した管理を徹底。この環境で育つ野菜のおいしさは格別です。
朝4時に収穫し、鮮度を保つため地下水で冷やしたアスパラガス『くまのきらめき』を全国に発送
インスタ駆使し直販開拓 飲食店とのつながりも大切に
順風満帆に見える水田さんの野菜づくりですが、一昨年末には倉庫が全焼し農機具を使えなくなった期間もありました。「窮地を救ってくれたのが、クラウドファンディングでの全国からの温かいご支援です」とさつきさん。返礼品の野菜をきっかけにリピーターになってくれている人も多いそうです。「なるべく採り立てのものを短期間で食卓に届けたい」とインスタを使った直販のほか、飲食店への販路拡大に力を注いでいます。「お客様の声がダイレクトに届きますし、飲食店でうちの野菜を使ったメニューを美味しそうに食べている人を見ると嬉しくなります」。この食卓の笑顔が、水田さん夫妻のやりがいにつながっています。
人気の『ピーススイートコーン』。収穫初期にしか出回らないヤングコーンを心待ちにしているファンも。
●お問合せ:ヤツシロミズタFarm
TEL:090-4987-7928
住所:八代市南平和町27-2
Instagram▶︎ @yatsushiro_mizutafarm
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