「還暦同窓会」
実は年末年始にちょっとだけ八代に帰ってました。日本にいろいろ用事があって帰ったんですけど、その目的のひとつが一中の還暦同窓会に出ることでした。いやですね、私これまで同窓会と呼ばれるものに一回も出てことなかったんですね。なので冥途の土産に一度出てみようと。みんな60歳なわけでしょ。すでに人生一周してて、なおかつまだボケてない。出るなら還暦同窓会だなと思ったんです。
で、結論から言いますと、出てホントに良かったです。アメリカからわざわざ行った甲斐がありました。みんな元気そうで心の底から嬉しかったです。ただ同時にですね、自分に関してものすごく反省し、ムチャクチャ後悔しました。なんかすんごいショックでした。「大切にすべきものを間違った」と思ったんですね。
数十年ぶりに会う同級生たちといろいろ話したんですけど、私、昔のことをなかなか思い出せなかったんですね。忘れてるんじゃないんです。記憶のアルバムのページを開けられないというか、ページがくっついててめくれない感じ。話してるとだんだん思い出してはくるんです。ただ数十年めくってないもんだから、まあくっついてるくっついてる。せっかく数十年ぶりに会えたのに、いろんな思い出や出来事をシェアできないんです。愕然としました。
中学時代の記憶を思い出せなくても死にはしません。でも私はその価値に今回の還暦同窓会までぜんぜん気づかなかったんですね。ここでちょっとカタい話になるんですが、ハーバード大学が80年以上に渡って行った人の幸せに関する研究結果によると、人の幸せを決めるのはお金や地位、名誉などではなく「良い人間関係」らしいんですね。人との繋がりというか。今回同窓会に出て、私そのハーバードの話を思い出したんです。中学時代の記憶の一つひとつは大したことのない話ばっかなんです。でもそれをシェアできる人たちがいるという幸せ。そしてそのことに60歳にして気づく私。もー。
大反省、大後悔しましたけど、悲しくはなかったです。大切にすべきものがわかったんで。ここまで来るのに60年かかりましたけど、気づけてホントに良かった。同級生のみんな、ありがとう。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。




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