主夫ぽん太のアメリカ便り #26

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「交通誘導おじさん日米比較」

 

うちの子ども達が毎夏楽しみにしていることのひとつが「ゆめタウン八代の交通誘導のおじさん達」なんですね。ゆめタウンから道路に出る車を誘導するおじさん達のキビキビした動きが大好きなんです。私も見てて「やっぱ武道の国なんだよなあ」って思うんです。交通誘導のおじさん達の動きにも「型(かた)」があるじゃないですか。一種のアートですよね、あれは。アメリカから来ると、なんとなくそう感じるんです。

あと、おじさん達の丁寧な態度。いつも帰るのは夏なんで、ムチャクチャ暑かったりするんですよ。あるいはガンガン雨降ってるとか。そんな悪条件の中でも真摯な姿勢というか、キチンとしてますよね。「あのおじさん達、スゴいよね」と、うちの子ども達、いつも話してるんです。

うちの子ども達が、八代の交通誘導のおじさん達に感動する理由は「アメリカの交通誘導のおじさん達と余りにも違うから」なんですね。たとえば、こっちの工事現場で車両誘導してるおじさん達とか、ときどきコーヒー飲みながらやってますからね。その動きもマッタリしてるし、暑かったり雨降ってたりしてるときのヤル気のなさと言ったら。

ただ、そんなマッタリしたおじさん達を見ても、別に腹は立たないんですよ。ところ変われば品変わるというか、まあアメリカって日本に比べるとスローだし、良い意味で”いい加減”なんですよね。交通誘導のおじさんがコーヒー飲んでても、それって普通の風景ですし、誰も気にしないんですね(八代の交通誘導のおじさん達のファンであるうちの子ども達は、アメリカのおじさん達のマッタリさに気づいてますけど)。

だから「どちらが良い」とかはないと思うんです。それぞれお国柄というか。うちなんかは、アメリカと八代の交通誘導おじさん達を両方とも観察できてラッキーって感じですね。今年も楽しみだなあ。

 


筆者:竹永浩之


八代市出身。
八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名はぽん太)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。

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