主夫ぽん太のアメリカ便り #22

「アメリカ人の“消化にいいもの”」

2月は私の誕生月なんで、何か新しいことを始めるとか、これまでやってきたことを辞めるとか、まあいろんなことが起きるわけですが、とりあえず毎年の定期健康診断や特殊な検査も2月にやってるんですね。
数年前の2月に大腸内視鏡検査を受けたんですけど、同検査って前日から何も食べれないでしょ。あと半日前から水も飲めないとか。検査自体はなんてことないにしても、その「食えない・飲めない」がすんごいキツくて、検査が終わったとき、フラフラだったんですね。
家に帰ったら、かみさんが「腹減っただろ。消化にいいもの買ってきたぞ」って言うんですよかみさんがそんなことするのすんごい珍しいんで、ちょっと嫌な予感がちょっと嫌な予感がしながらも「え?サンキュー!」って、その“消化にいいもの”を受け取ったら、マクドナルドのアップルパイだったんですよ。
いやね、もしかしたらアメリカ人の間では「アップルパイ=消化にいいもの」という認識があるかもしれませんが、わたし的には「断食明けにいきなりアップルパイ!?」でしたね。自分が結婚したのがアメリカ人だってことを再認識しました。ちなみにアメリカ人って病院のお見舞いにもたまにピザ持ってったりするんで、その辺の食感覚ふぁ根本的に違うのかもしれませんね。
かみさんが買ってきてくれたアップルパイですが、ありがたく頂戴しました。甘さが脳天に突き抜けましたね。一応、かみさんにも言ったんですよ「あのね、断食明けの人にいきなりアップルパイ食べさす?」って。そしたらかみさんに「ハンバーガーよりアップルパイのほうがいいだろ?」って言われて、いやそれはそうだけど…ってなりました。ま、かみさんが何か買ってきてくれたこと自体が、すごく珍しいので、それだけでもありがたいと思わないとね。
かみさんもそろそろ大腸内視鏡検査を受けないといけないので、そのときは私もアップルパイを買ってあげようと思ってます。

八代市出身。
八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名はぽん太)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。

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