主夫ぽん太のアメリカ便り Vol.48

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「大都市に対する劣等感」

いきなり本題に入っちゃいますけど、NYって大都市じゃないですか。日本にもNYに対して憧れみたいな思いを持ってる人もいますよね。アメリカ人の中にも、もちろん「NYスゴ~い!」って人もいるんですが、意外とクールというか、「NYなんて人間の住むとこじゃな!」みたいな上から目線の人も結構いるんです。おそらく八代の皆さんが思っている以上に「NYなんてフン!」ってアメリカ人、多いんですよ。

ほれ、日本も戦国時代や幕末は「我々の藩が一番」みたいな空気感がありましたよね。各藩が自信満々というか。アメリカってあれに近いんですね。それぞれの州が大都市に対してあまり卑屈になったり、劣等感持ったりせずに対等な感じ。トランプがアメリカを本当にぶっ壊せなかったのにはそれもあるんです。各州が大統領相手に喧嘩してたんですよ。「ふざけんな!」って。アメリカの各州、日本でいうところの「地方」にはそういう強さがあるんです。

で、八代の話。私自身、30年近く前から「日本の地方は東京や大阪等の大都市は無視して、海外と直に繋がればいいじゃん」みたいな話を書いたり話したりしてきました。

さらに今はネット時代で、八代から海外の情報をGETするのもチョー簡単。別に東京や大阪を通して海外のことを知る必要もないですし、在京メディアに頼らなくてもいいわけですよね。東京や大阪だけじゃなくて、福岡も熊本も同じ。自分たちより大きな都市に対して変な劣等感を抱く必要もないと思うんです。淡々と我が道をいけばいいというか。

「独立心」ってスゴく大事だと思うんです。個人でも自治体でも。ただ日本は独立心を育てるような教育をしてないんで、どうしてもそこでつまずいちゃうんですが、でも海外に住む八代人としては、ぜひ八代の皆さんに「独立心を持とう」と言いたいですし、特に八代の子ども達にそのことを伝えたいです。日本人じゃなくて、八代人として海外と渡り合ってもいいですし、今はそれがぜんぜん可能だと思うんですね。「立て!八代人!」って感じです。

筆者:竹永浩之

八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ(小中高時代のあだ名はぽん太)。

沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。メディアで働いたあと主夫に。

アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。米国・ニュージャージー州在住。

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