マネープラン&コーチングスキル

やつしろぷれす マネープラン&コーチングスキル

~正常性バイアスの対処法とは~

前回は、正常性バイアスとはどういうものなのかをお話しました。災害や事故などで目の前に危険が迫っていても「自分は大丈夫」、「どうせ大したことない」と都合の悪い情報を無視したり過小評価してしまう人間の心理的特性で、これが正しい危険認識を妨げ命を危険に晒してしまう、というのが正常性バイアスでした。では、どのようにしたら防げるのでしょうか?

一般的な対処法としては【避難訓練】です。とにかく避難訓練を日常的に行なっておくということです。人は経験のないことは想像できません。被災した経験のない人の多くは自分にどのような危険が起こるのかを想像できません。被災した経験のない人の多くは自分にどのような危険が起こるのかを想像できません。防災に関する知識を身につけ、災害を想定した訓練を重ねることで、非常時にも正常な判断力を失わず、適切な行動をとることができるようになります。

東日本大震災で津波の大きな被害を受けた岩手県釜石市には「100回逃げて、100回来なくても、101回目も必ず逃げて」という標語が残されています。その釜石市内では児童・生徒の多くが無事でした。「釜石の奇跡」と言われる、正常性バイアスを打ち破り多くの命を救ったのが、釜石東中学校での出来事です。

地震が発生した直後、中学校では生徒が「津波が来るぞ!逃げろ!」と大声で叫びながら避難先に指定されていたグループホームへ避難を始めました。隣接する小学校の児童たちは校舎の3階に避難していましたが、中学生が避難する様子を見て、その後に続きました。そして、中学生と小学生は一時避難場所に到着します。しかし、津波の様子を見た生徒たちが、「ここにいても危険だ」と先生に訴え、さらに奥にある介護施設に避難し、そこからさらに高台の石材店を目指して避難することになります。避難の途中、近隣の保育園から園児を避難させるのを手伝い、その様子を見た近くの住民もつられて高台に避難を開始し、避難した全員が無事でした。

ハザードマップでは中学校と小学校は危険予想区域からは外れていたそうです。にもかかわらず、実際は10mを超える津波が校舎を襲い、校舎の3階には軽自動車が突き刺さっていました。なぜ中学生の彼らがこのような行動ができたのでしょうか?それは震災の数年前より始まった防災教育プログラムの成果だと言われています。まさに正常性バイアスの働きを防いだといっていい例でしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です