2025年8月号主夫ぽんた「言葉と感情」
本題に入る前に業務連絡を先に。今年はお盆に八代に帰りまーす。お盆の八代なんて何十年ぶりでしょうか。暑そうですよねー。うちの15歳のスケジュールの関係でお盆に帰ることになったんですけど、できたら正月も帰って来ようと思ってます。いやね、私の学年は今年60歳なんで正月に大きな同窓会をやるはずなんですね。一中と南高(現清流高校)。私、まだ一度も同窓会に出たことなくて、冥途の土産に一回だけでいいから出てみようと思って。
では本題です。先に言っときますが、今回の話は小難しいです。前回は私が出版した『はじめてひとりでよむえほん』『にほんごをそだてるえほん』シリーズのことをお話ししたんですが、私ですね、「日本人」と「言葉」の関係にずーーっと疑問を抱いてたんですね。日本人は言葉をうまく使えてないんじゃないかと思って。ちょっとデカい話なんですが。
言葉が使えてないというか、すぐ感情に乗っ取られるって言ったほうがいいでしょうか。言葉を積み重ねながら論理的に考えようとしても、すぐ感情にごっそり持ってかれると。結果として論理もへったくれもないみたいな。言葉をしっかり掴んでたら感情に吹き飛ばされることもないかと思うんですが、そのグリップが悪いというか、言葉が思考のアンカー(錨)になってないんですね。すいませんね、チョー抽象的な話で。
言葉の使い方のことを「言語技術」っていうんですが、日本の国語の授業でそういうのあんまり習わないじゃないですか。最近の国語の教科書はちょっと「言語技術」的になってはきてますが、でもやっぱ感情モノが多いですよね。『ごんぎつね』とか。内容の比重がどうしても「言語技術」よりも「感情」寄りになってしまうと。子どものときからそういう言葉との付き合い方してたら、大人になってもそうなりがちですよね。どうしても感情寄りの思考になってしまうと。
この話、物凄くわかりづらいんです。そうなんです。だから大人につべこべ言うより子どもに直接行こうと思って。子どものときから言葉をしっかり掴めるようにするための絵本を、ここ数年で100冊以上出そうと思ってます。そのカテゴリーを日本の絵本業界の中に確立させますよ。お楽しみにー。
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。
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