『「まだ大丈夫」がいちばん危ない』
~熱中症対策は、我慢しない習慣作りから~
暑い日が続くと、「少しくらいなら大丈夫」「昔はこんなことで休まなかった」と、つい無理をしてしまうことがあります。しかし、熱中症は、本人が自分の体調の変化に気づかないまま進行することもあります。気づいたときには動けなくなっていた、ということも珍しくありません。
熱中症対策で大切なのは、暑さに耐えることではなく、“暑さを避ける工夫をすること”です。例えば、喉が渇く前に水分を取ること。汗をたくさんかいた時には、水だけでなく塩分も補うこと。屋外では帽子や日傘を使い、できるだけ日陰を選ぶこと。室内でも我慢せずエアコンや扇風機を使うこと。どれも特別に難しいことではありません。それでも対策が遅れてしまう理由の一つに、「自分は大丈夫」という思い込みがあります。
私たちは、自分の体力や経験を基準に判断しがちです。しかし、体調は毎日同じではありません。睡眠不足、疲労、二日酔い、食欲不振、風邪気味など、少しの変化でも暑さへの耐性は下がります。昨日は平気だったからといって、今日も平気とは限らないのです。
そこでおすすめしたいのが、朝の「体調確認」です。「よく眠れたか」「朝食を食べたか」「疲れが残っていないか」「今日はどれくらい暑くなりそうか」。この4つを確認するだけでも、無理を防ぎやすくなります。コーチングでは、自分の状態を客観的に見つめることを大切にします。熱中症対策も同じです。気合いや根性で乗り切ろうとするのではなく、今の自分の状態を知り、行動を調整することが必要です。
また、家族や職場、地域の中で声をかけ合うことも重要です。「水分を取りましたか」「少し休みませんか」「顔色が悪いですよ」。こうした一言が、重症化を防ぐことがあります。特に子どもや高齢者は、自分から不調を訴えにくい場合があります。周囲が普段との違いに気づくことが大切です。返事が遅い、食欲がない、汗のかき方がおかしい、ぼんやりしているなど、小さな変化を見逃さないようにしましょう。もし、めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、強いだるさなどを感じたら、無理をせず涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて体を冷やします。首の両側や脇の下、足の付け根などを冷やすと効果的です。意識がはっきりしない、自分で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしいときは、ためらわず救急車を呼ぶことが必要です。
熱中症対策は、自分を甘やかすことではありません。自分の命と健康を守るための、正しい自己管理です。「まだ大丈夫」と我慢するのではなく、「少し早めに休もう」「今のうちに飲んでおこう」と判断する。この“少し早め”の行動が、大きな安心につながります。今年の夏は、頑張り過ぎないことを目標にしてみませんか。自分の体の声に耳を傾け、周りの人にも声をかけながら、元気に夏を乗り越えましょう。
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講師
株式会社ウインライフ 熊本支店 支店長
有限会社Prime1 代表取締役
Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険11社、生命保険22社を取り扱う総合保健代理店に勤務するかたわら会社を経営し、目標達成コーチとしても、企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行なう。
株式会社ウインライフ 熊本支店
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
TEL:0965-39-3156




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