やつしろの働くひとVol.56

やつしろぷれす やつしろの働くひと

飲食業での経験や 感性を武器に 新たな食文化を創造

八代市千丁町在住、村上慎一さん(44才)。氷川高校から、宮崎産業経営大学へ進学。20代の頃には、ニュージーランドで語学留学も経験。2020年9月に『カネムマンソーセージ』を起業。地元の鹿肉を使った商品なども展開している。両親と妻、子ども4人の8人暮らし。

 

八代初のソーセージ職人 地元に工房を開業

 千丁町出身の村上慎一さんが20209月、地元に開業した『カネムマンソーセージ』は、八代初の食肉加工・製造工房として舌の肥えた人を中心に注目を集める話題のスポットです。店名のカネムマンは、もともと祖父の代から営んでいた家業の屋号。それを受け継ぎつつ、ヨーロッパの食文化にも敬意を払い、『カネムマンソーセージ』の名前で開業する運びになりました。

 大学を卒業するとまず、家業だったスーパー勤務を経た後、飲食業の世界へ。一流のサービスを学びたいと、東京や福岡の有名店へ自らを売り込み、経験を積んだそうです。ソムリエの資格も取り、レストランの支配人を任されるまでになりましたが、祖母の死が転機となり、地元へ帰郷しました。

 「八代に戻ると決めたものの、これまでの経験を武器に仕事をするのが難しいと感じて。そこから食肉加工の勉強に乗り出しました」。2社で経験を積み、「食品衛生管理者」の資格も取得。いよいよ、八代初のソーセージ職人として東京や福岡へ向けて卸で勝負しようという矢先、コロナ禍のあおりを受け、営業計画が見直しになったのです。「小売り」をスタートしたのは、予定外のこと。でもその結果、地元で新たな食文化の創造と発信をする流れができ、村上さんのチャレンジは大きく前進していきました。

 

一人で商品作りから、販売などを行なうため、朝8時~翌朝2時過ぎまで大忙し。購入時は、事前予約がおすすめ

手間を惜しまず、商品作り 美味しい余韻が広がる味

 手作りにこだわったソーセージやハム、ベーコンは次第に評判を呼び、口コミで人気沸騰中。個人経営の工房だからできる手間を惜しまず、原料にこだわった昔ながらの製法で、一つひとつ商品を作り上げています。

 肉を加工する際は、細やかに部位を分け、美味しさの黄金比をもとに調合。さらに、肉にストレスをかけずにゆっくり火入れを行なうなど、こだわりは尽きません。積み上げてきた経験と、新たな食文化を地元に届けたいという情熱が注ぎ込まれた商品は、贈答用にもおすすめ。「咀嚼する度に、口の中に美味しさがじわりじわりと広がりますよ。香りや余韻が残る味わいをぜひ楽しんでください」。

 家庭の食卓に、大切な人への贈り物に、食の喜びと豊かさを届けてくれる話題のグルメ。要チェックです!

ギフトにも好評。人気筆頭のあらびきソーセージをはじめ、バジル入りや柚子胡椒入り、パプリカ入りソーセージ、深燻しベーコン、熟成ロースハム、スモークチーズなど商品展開も多彩

ギフトのラッピングには、ご縁に感謝する意味を込めて、赤い糸を一本ずつ結んでお届け

●問い合わせ
八代市千丁町新牟田1391-3
050-5373-1534
※商品は『八代よかとこ物産館』で販売中

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