やつしろの働くひとVol.57

やつしろぷれす やつしろの働くひと

個性を発揮して オシャレにカッコよく! 農業に挑戦中‼

八代郡氷川町在住、中村優希さん(34才)。玉名工業高校を卒業後、自衛隊に入隊し12年勤務。30才で帰郷後、農業に従事。SNSを積極的に活用した情報発信で、独自のスタイルを確立。地域の小・中学校で食育の授業や体験学習も担当。妻、子ども2人、両親の6人暮らし。

 

「食べ比べセット」
〈写真右から〉ドルチェドリーム・白いおおもの・ゴールドラッシュの各4本、計12本 2,500円(税込) ※送料はお問合せください

 

 

 

 

 

 

 

熊本地震が転機に 自衛隊から農家へ転身

 トレードマークの赤×黒のド派手な軽トラックとファッションで、ヒップホップ農家としてSNSでも話題沸騰中の中村優希さん。氷川町の農家に生まれ、3人兄弟の末っ子。農業に従事する前は、12年間自衛隊に所属していたそうです。

 「静岡に赴任していたとき、熊本地震が起きました。両親の傍に居てあげられなかったことが悔やまれて。それが転機となりましたね」。時を同じくして、奥様の妊娠が分かり、地元での子育てと就農への意思を固めた末、帰郷を決意しました。30才の春に就農後、まずは両親のもとでスイートコーンとオクラを勉強。その4ヶ月後には、『農業次世代人材投資事業』という支援制度を活用して、経営者として独立を果たしました。生産者として独り立ちするからには、消費者に「顔を知ってもらいたい」「この人から買いたいと思ってもらえるように」と、SNSも積極的に活用。栽培過程が見える農業に取り組んでいます。

「人相が悪いのが個性だと思っているので、それで顔を覚えてもらえたら嬉しいですね!」。キャップの下は五厘刈りで一見強面風の中村さんですが、実際に会ってみると優しい笑顔が弾け、農業の傍ら、革作家としての顔も持ち、多彩な才能を発揮しています。

仕事の相棒であるトラックはご覧の通り。赤×黒で、田んぼ道を走っているだけで目立つので、最近は地域の知り合いが手を振ってくれるようになったそう
中村さん夫婦が手掛ける革工芸のマネークリップなどは、氷川町のふるさと納税の返礼品でもある

美味しく食べてもらいたい SNSで楽しく発信

栽培しているのは、スイートコーン、ブロッコリー、空豆、枝豆、スティックセニョール、ナスなど、“多品種少量生産”の野菜が主。その他、うるち米や飼料米も栽培しています。7月上旬まで収穫が続くスイートコーンは、5ヶ所の田んぼで7品種を栽培し、その内3種類を組み合わせた「食べ比べセット」を直売にて販売予定(詳しくは、インスタグラムをチェック!)。「これから雨や台風の心配もありますが、育てた野菜を喜んで食べてもらえるのが何よりの励みになる」と話し、今後は“野菜バーベキュー”などの企画を構想中とのこと。

就農して5年目の春を迎えた中村さん。これからも個性を発揮しながら、「安定経営」と「地域の雇用創出」につながる働きを目標に、氷川町の農業を盛り上げていきたいと意欲的です。

スイートコーンの畑は、5月下旬から7月上旬にかけて長期にわたり収穫できるよう、10回に分けて定植を行なうなどの工夫をしている

●問い合わせ

中村農園
八代郡氷川町島地1195
080-5604-8531
Instagram 「hiphop_farmer」

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