やつしろの働くひと Vol.63

やつしろぷれす やつしろの働くひと

トウモロコシ&レタス生産者
亀山直幸さん

生産から販売まで ゼロから作り、届ける 農業にやりがい

八代市高島町在住、亀山直幸さん(41歳)。八代南高校(現八代清流高校)卒業後、福岡県の専門学校から山口県の大学に編入。5年間のアパレル勤務を経て2010年、就農と同時に結婚。妻、3人の子どもの5人家族。

有機肥料で育てる安心・安全な野菜 直売所で“顔の見える”販売を

 大学卒業後、熊本市にある百貨店のテナントで働いていた直幸さんは、結婚と同時に28歳で家業の農業に従事。「祖父の代はい草農家だったのですが、父が始めたレタス栽培にやりがいを感じて、ただただ仕事に打ち込む毎日でした」と振り返ります。

当初は4軒の協力農家との共同出荷でしたが、今ではその数も5倍の20軒に。年間を通して、ロメインレタスをはじめとする4種類のレタスに、キャベツ、オクラ、米、そしてこれからの季節最盛期を迎えるスイートコーンと多品目、多品種の野菜を生産、販売しています。

 「スイートコーンは、7月中旬くらいまで収穫が続きます。安心・安全な物を作るという信念の下、有機肥料にこだわって野菜作りをしています」と直幸さん。なるべく採れたてのままお客様に届けたいと、朝5時から畑で収穫したスイートコーンが、7時半には直売場に並びます。

 亀山さんらの作るスイートコーンは、とにかくみずみずしくて、甘い。週に3回の直売日には、朝早くからからお客さんの行列ができるほどです。

 20軒で共同出荷するには、採れる野菜の規格や品質の担保は欠かせません。「常に勉強会を開き、情報を共有するなど、よりよい野菜を作り続けてきたことがお客様の信頼に繋がっているのだと思います」。

昨年導入した真空予冷機。出荷前のレタスやスイートコーンもこの予冷機を通すことで糖度が保たれるそう
火曜、木曜、土曜日の7時30分~17時30分までオープンする直売場。美味しい食べ方などのチラシも自社制作し配布しています

生産現場、環境整備にも着目「GLOBAL GAP」取得し新たな体制づくり

 品質の良さから、契約企業は大手飲食店や小売業、コンビニチェーン店などにも広がり、従業員も増加。5年前には、農業における食品安全や環境保全、労働環境に配慮した世界基準の農業認証『GLOBAL GAP』を取得し、取引先や消費者に安心、安全な農作物を届けると共に、やりがいを持って働ける環境づくりにも力を注いでいます。「給料が安い、仕事が大変、休みがないなどの、これまでの農業のイメージを払拭したい」と前を見据える亀山さん。

 「分からないことは臆せず先輩に聞く。自分で積み上げられる勉強は怠らない」―。亀山さんの謙虚な姿勢には、「ゼロからモノを作り、届ける」農業者としての誇りと、チャレンジをいとわない新たな息吹が感じられました。

パートや海外研修生など、20人ほどのスタッフが和気あいあいと作業を進めています


●お問い合わせ:(株)かめやま
TEL 0965-37-8723
インスタ @kameyamako_n
八代市高島町4578-1

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