ぽん太のアメリカ便り Vol.97

やつしろぷれす 主夫ぽん太のアメリカ便り

「壊れていくアメリカを眺めながら」

4月中旬、一瞬だけ八代に帰ってきてました。今博多に移動中で、新幹線の中でこの原稿書いてます。八代にはまた夏に帰ってくる予定です。今度はもうちょっと長めに、あとうちの15歳も連れていきますねー。

 さてさてアメリカですよ。もー。どうなってんのよー。いやね、トランプがやってる関税とかに関してガタガタ書くつもりはなくて、ここでお話ししたいのは本質的な部分でアメリカで何が起きてるか、なんですね。

 簡単に言うと「民主主義・多様性否定国家」化。これ、大袈裟に聞こえるでしょ?でもマジなんですよ。だってアメリカってそういうのから一番遠いとこにいたはずでしょ。それがアナタ、有権者が投票しづらくしたりとか、女性とか有色人種に対するあからさまな差別とか、これまでアメリカが長年積み上げてきたものが音を立てて崩れつつあるんです。すごいわマジで。私もうこっちに30年以上いますけど、こんなウンコみたいなアメリカ見るの初めてだわ。

 でもですね、これって日本人として眺めると、ひとつのチャンスでもあるわけです。私が言いたいのは「アメリカという呪縛からの解放」です。いやね、日本人ってアメリカに対する変な憧れとか劣等感みたいなものがあるでしょ。戦争に負けちゃったから。ただ私は別に憧れなくてもいいし、劣等感とか持つ必要ぜんぜんないと思うんですよね。まず国として違いすぎますもん。

 アメリカって一種の実験国家じゃないですか。人に例えるなら成金の若僧って感じ。日本人がその若さや成功に憧れる部分はあるかもしれませんが、でも根本が違うからねー。で、そのアメリカが今壊れ始めてて、行き着く先はロシアか北朝鮮みたいな独裁国家だったりして。そんな国に憧れたり劣等感とか持ってる場合じゃないっスよね。

 アメリカという呪縛から解き放たれて、日本が自分自身の足で立つ、またとない機会、というのが私の意見です。大変だけどやったほうがいい。このチャンスを掴まないと。

筆者:竹永浩之

八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。

沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。

アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。

米国・ニュージャージー州在住。

 

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