やつしろの働くひとVol.42

やつしろぷれす やつしろの働くひと
やつしろぷれ 働くひと

イチゴを通じて人と人を繋げていきたい!

八代市日奈久大坪町在住、山下辰巳さん(43才)。大津高等学校を卒業後、サッカー留学のためブラジルへ渡り、帰郷後22才で就農。現在は、JAやつしろ昭和いちご部会の青年部副部長を務めるほか、未来の農業を担う人材の育成にも尽力。祖母、両親、妻、子ども2人、弟家族の11人で暮らす。

親孝行の想いを胸に就農 チャレンジ精神を大切に

県内トップのイチゴの産地である八代地域。山下辰巳さんは、祖父母の代から続く農家に生まれ、現在は両親や妻らとともにイチゴ栽培に取り組んでいます。栽培しているのは熊本県のブランドイチゴ「ゆうべに」がメイン。干拓地である八代の大地のミネラルを含んで育った美味しいイチゴは、八代市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

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ミツバチが飛ぶハウス内。水やりや温度管理など機械化を図り、全国に誇る美味しいイチゴを栽培している。

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熊本県のブランドイチゴ「ゆうべに」。紅色が鮮やかな大玉で、甘みと酸味の絶妙なバランスと芳醇な香りが特徴

就農したのは22才の頃。サッカー少年だった山下さんは、高校卒業後にブラジルへ渡り、サッカーに情熱を注いでいましたが、ケガをして帰郷することに。「やりたいことをさせてくれた両親に恩返しがしたい」との思いから、実家のイチゴ農家を手伝うことになりました。しかし、当時は農業への関心は薄かったそうです。しこから経験を重ね、次第に農業の面白さに目覚めていきました。過酷で儲からないと思われがちな農業のイメージを払拭しようと、機械化の導入や他業種交流などを図り、新しいことにどんどんチャレンジ中です。

「人が生きる上で欠かせない”食”に関わるのが、農業。その農業がもっと注目されるように、そして我々もやりがいをもって働けるようにしていきたい」と話します。

環境づくりや人材育成 未来につながる農業を目指して

パック詰めの作業場にお邪魔してみると、そこは農業の泥臭さとは無縁の木の温もりあふれる空間が広がっていました。「収穫の時期は、毎日ここで作業をします。少しでも環境を良くしようとリフォームしました」。冷暖房を完備した快適な作業場には、イチゴをパック詰めする際に自動でセロファンを被せる機械を設置。おかげで深夜まで行なっていたパック詰めの作業が軽減され、その分他の作業に手を回せるようになったそうです。「いちご部会の仲間ともこれまで培ってきた経験や情報を共有しながら、明るい農業の未来を作りたい」と話す山下さん。「(株)アグリ日奈久」の構成員でもあり、毎週一回農大性の研修も受け入れ、農業の担い手の育成にも力を入れています。

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児童のセロファン貼り機を導入し、作業効率が大幅にアップ

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イチゴの選別やパック詰めを行なう作業場

周りへの感謝を忘れない姿勢、イチゴを通じて人と人をつなげたいと願う情熱、その一つひとつを大事にしながら、日々エネルギッシュに農業に励んでいます。

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『ENDELEA COFFEE』にて、「『山下いちご農園』いちごフラぺ」(600円、わらび餅トッピングは680円・税込)を1月中旬まで提供予定。お見逃しなく!

【山下いちご農園】

住所:八代市日奈久大坪町668

お問合せ TEL:090-2858-3647

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