やつしろの働くひとVol.48

やつしろぷれす やつしろの働くひと

強くて丈夫な天然い草の魅力を発信!

八代市高小原町在住、倉井敏生さん(57才)。八代農業高校卒業後、農家の4代目として就農。い草と米を栽培している。い草は、栽培・加工・畳表の製造までを手掛け、『太陽畳』の名で販売。6月末まで受注に応じている。妻、次男夫婦、孫3人、父母の9人暮らし。

い草の栽培40年 PR活動も積極的に

八代市高小原町でい草農家を営む倉井敏生さん。八代で生まれ育ち、幼い頃からい草の産地として栄えてきた時代を見てきた倉井さんは、「農家になるのは、宿命。こんなにいい仕事はない」と思っていたそうで、高校を卒業後すぐに就農。約40年間、い草と米を栽培してきました。

その間、住宅事情の変化や中国産畳表の台頭、また近年は、一見畳のように見えるビニールなどを使った化学表も登場し、い草の栽培は、厳しい現実に直面しているのも事実です。ただ倉井さんは、現状を冷静に見ています。「化学表(畳)が出てくるというのは、日本人が畳をいいと思っていることの証。い草の中には『灯心草』と呼ばれる白い綿状の芯が入っています。これが弾力や空気浄化となり、畳の効果が発揮されます。これこそが、天然畳表の魅力」と話します。また、国産畳で懸念されるカビの発生も、い草が植物であるからこその反応だと言い、「カビが発生したということは、畳が『湿度が高いよ』『ほこりがあるよ』と教えてくれるサイン。上手に手入れすれば問題はありません」と倉井さん。

農家として、い草の栽培・加工・畳表の製造を手掛けるだけでなく、全国の展示会を飛び回り、い草のPR活動にも励んでいるほか、普段からフェイスブックを活用した情報発信も行っています。日本人に馴染みの深い畳ですが、原料となる植物がどのように栽培され、その魅力は何か。畳の健康効果やお手入れ法と合わせて、「正しい情報を伝える」のも大事な仕事なのです。

畳表を織る専用の機械が並んだ作業場。妻・孝子さんが、乾燥後のい草を選別しながら作業
い草の中には、立派なスポンジ構造が。倉井さんは、この強い灯心草を作るために日々努力を重ねている

強くて丈夫。子ども部屋に最適

い草と一口にいっても、品種はさまざまです。倉井さんが5年ほど前から栽培しているのは、『涼風』と呼ばれる品種で、強くて弾力があるのが特長。畳表は、『太陽表』の名で販売しています。「擦れにくく、丈夫なのがウリ。ぜひ、子ども部屋で使っていただき、畳の上で元気にのびのび育ってほしいですね」。

田んぼでは、6月下旬から始まる刈り取りに向けて、青々としたい草が順調に成長中です。い草に情熱を注ぎ続けてきた約40年を振り返り、「毎年、成長していきたい」と力強く話してくれました。

無染土の畳表は、ハイハイする赤ちゃんがいるご家庭にもとても喜ばれているそう

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