マネープラン&コーチングスキル

やつしろぷれす マネープラン&コーチングスキル

『成長を邪魔するもの』

 ~スコトーマ(心理的盲点)~

 

 皆さん、こんにちは。段々と寒くなり秋らしくなってきましたね。今回は「成長を邪魔するもの」について書きたいと思います。

 皆さん、「スコトーマ」という言葉を聞いたことはありますか? これは「心理的盲点」という意味で使われる言葉です。私たちの脳には視覚を通してあらゆる情報が入ってきますが、脳はその全ての情報を処理することができません。必要な情報や重要な情報を無意識でフィルターにかけて取捨選択しているのです。なぜなら、目から入ってくる情報はあまりにも量が多すぎて全てに対応していると脳がパンクしてしまうからです。例えば、車に乗る人で、今日赤い車と何台すれ違ったか覚えていますか? 多分ほぼ覚えていないと思います。目には入っているのですが、重要ではないので脳が無意識にカットしているのです。

 逆にこういうことはありませんか? 欲しい車があると、やたらその車が目に入ってくる。「こんなに多かったっけ?」と思うくらい欲しい車や気になっている車が通る。これもスコトーマです。自分が欲しいと思ったからその車が増えたということは現実にありません。今までも同じ様にその車は道路を走っていました。ただ自分が欲しい(気になる)と思った瞬間からその車に関しての情報の重要度が上がり、無意識のフィルターで捨てられずに有意識に上がってきて認知され、自分で認識できるようになったということです。このことから自分の興味、関心がないことは無意識のフィルターで捨てられます。また、知識不足によっても捨てられます。知識が足りず理解できない事柄は、そもそも重要かどうかの判断ができないからです。このように無意識のフィルターにかけられて見えなくなってしまっている部分が盲点、つまりスコトーマなのです。

 では、なぜこれが成長を邪魔しているのでしょうか? 普通に考えれば、重要な情報や必要な情報だけを自動で集めてくれるのでとても良い機能のように思えます。しかし、そこに落とし穴があるのです。なぜなら、その重要な情報や必要な情報は自分がそう思っている(思い込んでいる)情報で、客観的にみて重要か必要かはわからないからです。別の言い方をすると、自分に都合の良い情報がフィルターを通って来ていると考えられるからです。

 では、どうしたらそのスコトーマを外すことができるのか? それは次回お伝えします。

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講師

株式会社ウインライフ 熊本支店 支店長
有限会社Prime1 代表取締役
Next Stage 代表
伊藤 慶輔さん
損害保険11社、生命保険22社を取り扱う総合保健代理店に勤務するかたわら会社を経営し、目標達成コーチとしても、企業や商工会にてモチベーションアップやコミュニケーション、相続等のセミナーを多数行なう。

株式会社ウインライフ
〒866-0852 熊本県八代市大手町2丁目2-18
TEL:0965-39-3156

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