「八代と水」
今回の地震も含めてなんですけど、八代ってここのところ「水」が問題になることが多いですよね。大雨だったり洪水だったり飲み水だったり地下水だったり。私がまだ八代に居た頃って「水が問題になる」ということがあんまりなかったんで、今の八代のことがうまく消化できないんですよね。イメージできないというか(その頃は地震も少なかったし)。八代を離れて40年ちょっとですけど、たった40年で八代と水の関係がそんなに急速に変わったりするもんなんだろうかと。でも水の問題にしても地震にしても、いま現実に起こってるわけじゃないですか。40年前とは何かが違うんですね。そしてその違いが一時的なものなのか、あるいは本当に変わってしまったのか…。
ここから少しデカい話をしますね。いま蒲池明弘さんという方が書かれた『火山と断層から見えた神社のはじまり』という本を読んでるんですけど(なぜ読んでるかはまた別の機会に)、同書によると約1万1600年前に地球が最後の氷期から温暖期に移ったらしいんですね(デカっ!)。私の意見では人類の歴史の中で人と水との関係が最も大きく変わったのはそこだと思うんです。というのもそのときに氷が溶けて海面が100メートル以上上昇してるんですね。ちなみにその前までは八代と天草は地続きでしたからね。そこで生まれたのが八代海ってわけです。チョー大きな変化でしょ。皆さん、その八代海が生まれるキッカケとなった平均気温の上昇(約7度)ってどのくらいの期間で起きたと思います? 同書によると「長くても3年程度」らしいんです。3年よ、3年! 恐ろしくないです?
結局私が何を言いたいかというとですね、先に書いたように人と水との関係って急激に変わり得るんですね。ちょっと極端な例ですけど。だから「八代と水の関係が数十年で変わってしまった」というのも歴史的に見て十分あり得るわけです。ホントに変わってしまったのか見極める必要はありますよ。でも実際に「変わってしまった」のなら、私たちに残されたチョイスはそれに「適応する」しかないんですよね。これからの時代に合った新しい「八代と水」の関係を作っていくと。
筆者:竹永浩之
八代市出身。八代小→一中→南校(現:清流高校)→沖縄の大学へ
(小中高時代のあだ名は“ポンタ”)。
沖縄で海の仕事に従事→アジア放浪→渡米。
メディアで働いたあと主夫に。
アメリカ人のかみさんと息子2人の4人家族。
米国・ニュージャージー州在住。




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